眺めのわるい部屋〜山奥で木を削る日々〜山奥の村で4匹のウサギと暮らす木工家の製作日記

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イチョウのマナ板を作る 21:30
「幅32センチ長さ50センチ厚み4センチ位のまな板が欲しい」
「普通の真四角のヤツは面白くないので自然木の雰囲気が欲しい」
・・・とのご要望を元にイチョウの板でまな板を作りました。

まな板に適した木も、ヒノキ、朴の木、イチョウ等いろいろ有りますが
ちょうど良く乾いたイチョウの板がストックしてあったのでイチョウに決定。
イチョウ、乾燥が不十分だと臭いがきつくて(要は生の銀杏の臭いです)まな板には問題が有るのですが、
この板は切っても削っても全く問題なし。

イチョウのまな板を購入されるときは、よく臭いをかいでから購入された方が良いですよ(笑)。









耳付きの材だったのでまずは皮むきから。





粘っこくて綺麗に剥がすのは大変でしたが、肌を傷つけないように丁寧に皮をむいていくとこれだけのカスが出ました。





もともと2寸板(約6センチ厚)だったのを、4センチまでプレナーで削ります。
ちょっと削ったつもりでしたが、ビックリする位の削りかすが・・・。
勿体無いといえば勿体無いのですが、あまり分厚くても使い勝手が良くないので
思い切って削りました。





木口の仕上げのクローズアップ。
このあたりの仕上げ方も人によって違うみたいですが、
私はこんな感じが好みです。






面を取る時は、丸過ぎず硬すぎず、すっきりとしてて手には優しい。

写真がイマイチなので判りにくいですが・・・。






右側の長い板が材料になった板です。
6尺(約180センチ)ちょっとの板からこのまな板の部分を切り出しました。
材料の板の右下と、まな板の左上がつながってました。




完成品。
写真のせいでぼやけた雰囲気になってますが、
実物はしっとりとつややかな肌をしてます。

そろそろ良いデジカメが欲しい・・・。

幅と厚みは注文どおり、長さだけは父Booの判断で10センチ長く60センチに仕上げました。
取りにこられたお客さん、実物を見た瞬間から「うわ、すご〜い!」と、
とっても喜んで頂き、なんていうか、製作者冥利に尽きる思いの父Boo、
お値段は?の問いに、おもわず「タダでいいですよ」って言いそうになりました(笑)。

どんなものを作ってもそうなのですが、お客さんに喜んでもらえる事が何より嬉しい父Boo。
途中でどれだけ苦労しようが、大変な事があろうが、お客さんの「良いもの作ってもらって嬉しいわ〜」の声ですべて吹っ飛びます。

今回のまな板、あまりマナ板を使う機会の無い父Booなので、使い勝手等、色々考えながら作っていたのですが、
「勿体無くて使えない」とまで言って頂いて嬉しい限り。
でも、使ってこそマナ板。
傷だらけになったらまた削りなおすだけ、どんどん使ってくださいね。




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| その他 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by 父Boo -
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Comment








イチョウの木がまな板の素材になることを初めて知りました。
それにしても素敵なまな板ですね。依頼主さんが「もったいなくて
使えない」とおっしゃる気持ち、何だかよくわかるような気が
します。

お客さんに喜んでいただくのが嬉しいとおっしゃる父Booさんの
職人魂は本当に素晴らしいですね♪さすがだと思います。
posted by 神戸のかものはし | 2007/11/10 5:32 AM |
>>神戸のかものはしさんへ

マナ板、市販品は朴の木が多いみたいですね。
なんだかまな板と言うより花台になってしまいました。
使わないときはお花を飾ってくださいって伝えてあります(笑)。

まだまだ職人ですって言えるほどの腕もアリマセンが
でもやっぱり、喜んでくれる人がいるって事が、
私のやる気の原動力デス。
posted by 父Boo | 2007/11/12 7:15 PM |
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