普通は自分でストックしてる材料を使って作るのですが、
お客さんからの材料持ち込みも大歓迎でやってます。
このケヤキの花台はお客さんが持ち込まれた材料で製作させてもらいました。
共木というのか一本の木から輪切りしたモノが八枚。
私の所では、花台に限らず、同じ種類のものを大量に製作することはまずアリマセン。
自然木の性質上、全く同じものを作る事はもともと不可能ですが・・・。
兄弟品?と言えばいいのでしょうか、今回は同じケヤキで同じ製作過程をふむものが八枚。
大量と言うのは大げさですが(笑)。
一枚を完成させてから、次の一枚にまた最初の工程から取り掛かる・・・という制作方法では手間が掛かりすぎるので、
一つの工程を八枚同時に済ませてから次の工程へ、と言う方法を取りました。
・・・でも、これが普通のやり方な気もしますが・・・
。
材料はこんな感じです。
白太が、ヒビ、腐り、虫食い・・・とかなり痛んでおり、
中途半端に残しても形や色味が悪くなると判断して、赤身の部分だけを
使う事に決めました。
乾燥は充分な材料ですが、ケヤキという木は固いです。
腐ってるところはサクサク取れますが、痛んでない所は
白太と言えども固い上に粘り気があって大変でアリマス。
コツコツと鑿で形を作っていきました。
八枚終わる頃には取り去った白太のブロックの山が出来ました。
この後は周囲をグラインダーで荒削りして形を整え、
サンダーを使ってペーパーがけ。
表面と裏面もサンダーで。
(ペーパーの番目は♯80→♯120→♯180→♯240→♯400の順で掛けていきました。)
この工程は、作業に没頭しすぎて写真を撮り忘れてます
無事に仕上がり、塗装中。
例によってオスモのエキストラクリアーを使いました。
塗装も全部まとめて一気に仕上げます。
完成です。
今回の塗装はエキストラクリアーを五回ほど塗り重ね、普通仕上げ塗りに
使うノーマルクリアーはお客さんの好みで使ってません。
同じように見えても、みんな少しずつ違うところが自然木の良さ。
木の質感を写真でお伝えするのはなかなか難しいですが、
上手く伝えていけるよう、試行錯誤中デス。
ちなみにこのブログの写真はすべて携帯カメラです。
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